症例呈示1《右上肢(上腕)痛》

69歳、女性、主婦。主な症状は、右上腕部の自発痛(静かにしていても痛い)、関連圧痛(自分で触ると痛む)、その他、外気に触れたりの刺激で痛む。既往歴はとくにないが、動悸、睡眠障害などの自律神経症状が見られる。

書道をやっていて、以前から時々首・肩が重くなる感じがし、カイロプラクティックに通うことがあった。数回行けば楽になる。平成25年末に、筆で年賀状を書いていたところ、右上腕部と肩甲骨の辺に痛みが出現した。カイロプラクティックに3回行き、ストレッチングで背部痛は緩和するも、上腕部の痛みは改善せず。

平成26年1月6日、初診来院。右上腕部に、しびれる手前のような痛みが常時ある。横になったときは痛まないとのことから、斜角筋を主として、トリガーポイント鍼療法を施行。1回目で、上腕部の痛み、関連圧痛とも速やかに軽快する。
1月10日、再来院。右上腕部の痛みはかなり楽になり、最初の頃からすると4分の1くらいの感じ。肩甲骨の辺と肘に痛みが移った気がする。2回目は、斜角筋と前腕に鍼、肩甲内縁に灸を施行。その後数日で、上腕部と肩甲骨の痛みとも著明に改善し、予後は良好。
(※治療効果は人により異なります)