筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療法

筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)の理論では、原因不明とされてきた関節、筋・骨格系慢性疼痛の多くが、筋肉・筋膜や腱、靭帯に起源するとします。また老化や無理な運動が原因とされる、関節の変性等も筋肉付着部(腱、筋骨接合部)の障害と関係が深いと思われます。
したがって筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)治療が対象とするのは、関節ではなく筋骨接合部と筋膜、腱、靭帯になります。軟部組織の痛みと硬さを解消する治療ですから、総じて低侵襲性です。関節の一部が欠損したり、機能を損ねる恐れは少ないといえます。

具体的には、筋骨接合部・筋膜、腱、靭帯に生じた発痛部(責任トリガーポイント)を治療します。このため筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療は、トリガーポイント治療と呼ばれることが多いようです。
トリガーポイントを治療することで、関節・関節周辺の痛みが軽減します。さらに筋肉の収縮が解け、血行が良くなり症状が改善されます。

筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)治療法には、トリガーポイント・インジェクション(注射)、ドライニードリング、ストレッチ&スプレー、TENS(経皮的電気神経刺激)などがあります。
ここでは、日本で多く行われている

を取り上げます。

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このMPSページを開設以来、多くのユーザーに閲覧いただきました。サイトの趣旨である、痛みの治療方針選択に多少なりとも貢献できたかと思います。
コメントを通じてのご質問も増えてきました。しかしながら、個々の患者さんの症状はそれぞれ異なり、問診だけで判断できません。コメントのやりとりで、適切なアドバイスは難しいことです。
真剣に悩むお気持ちは理解できるのですが、医療行為には慎重な対応が求められます。従いまして、今後はコメントの受付を中止させていただきたく存じます。

MPSサイトを閲覧いただき、ご自身の症状について適応かどうかは、当ページへのご質問ではなく、かかりつけ医に相談されることをお勧めします。
MPSサイトを開設している野崎真治は、千葉県流山市でトリガーポイント治療を行っています。近隣の方は「のざき鍼灸治療院」で対応いたします。他の地域にお住いの方は、SIGトリガーポイント研究会員の治療所をご検討ください。(ページ下部「このサイトの趣旨」にリンクがあります)

筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療法」への3件のフィードバック

  1. 北海道恵庭市在住です。
    現在、頚部脊柱管狭窄症と診断され、リリカを処方されて治療中です。
    この薬で効かなければ手術しかない。と医師に言われています。
    このサイトに紹介してある筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の診断治療してくれる。
    病院、または何科に受診したらいいのか教えてください。
    札幌には、診断および治療してくれる病院はないのですか?
    教えてください。

  2. はじめまして。整形外科で対応してくれる処もあればペインクリニックや内科で対応してくれる処もあり、病院や医師によって様々です。
    MPS研究会に所属する医師かトリガーポイント研究会に所属する鍼灸師が良いと思います。
    http://k-tp.jp/clinic
    http://www.jmps.jp/hospital/hokkaido-tohoku

    頸部の深い筋肉に施術されると良いと思いますのでトリガーポイント鍼療法が良いと思われます。上記のリンクから札幌の施術所をお探し下さい。

    1. 早速に返事をいただきありがとうございます。
      探して、行ってみます。

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