症例呈示5《座骨神経痛》

53歳、女性、僧侶。主な症状は、2年前より右膝の痛み、1カ月前より左腰(座骨)の痛み。

2年前、海外旅行の後に右膝が痛くなる。近医で注射などの治療をしたが改善せず、中国鍼へ通ったところ正座はできるようになった。しかし、膝内側の重い感じは残る。
職業がら正座は避けられず、右膝をかばう姿勢が続いたためか、1カ月前より左座骨の辺りが痛むようになった。安静時も含めてジンジンと、ひきつれるような痛みが続く。鎮痛剤を服用するも改善せず、来院。

8月19日、初診来院。伏臥位で3寸の鍼を使用し刺鍼。小殿筋で認知覚があり。仰臥位で中殿筋前部線維も刺鍼。
8月25日、自発痛変わらず、触診にて大殿筋も発生源認知あり。大・中・小殿筋中心に刺鍼。他の殿筋も感作はあるものの、症状とは直接関係なさそうなのでマッサージのみ。
9月1日、左上臥床なら何とか、普段は殿部痛まず。下腿前面のみに疼痛範囲は縮小。足関節がポキポキいう。今回は足関節周囲の筋群も刺鍼。
9月17日、痛み大分楽。下腿外〜足背から拇趾までのしびれだけあり。
(※治療効果は人により異なります)