脳と自律神経②
東洋では「心身一如」という言葉があり、心と身体を分けていません。
そして心身をコントロールするために様々な修行法が生まれました。
心身をコントロールするとは、現代的な言葉で表現すれば自律神経を安定させるということです。
4500年前のインド地方に生まれたインダス文明において「ヨーガ」が発祥したと言われています。
心身、感覚器官を鍛錬によって制御し、精神を統一し、心を安定させるという修行になります。
ヨガの行者のイメージですね。
ヨーガは中国では「瑜伽」と呼ばれ各地へと伝わりました。
それが中国の仏教や道教と混ざり「導引按蹻」や「坐禅」「密教」などの修行法へと発展します。
導引按蹻とは今でいう健康のためにおこなう太極拳や気功、あん摩などを含む健康法です。
坐禅などはなじみがあるかと思います。密教においては「瞑想」を行います。
これらに共通する項目が「調身」「調息」「調心」です。
すなわち
「身体」を整え
「呼吸」を整え
「心」を整える
この3つを総合的に整えるということです。
現代においてはなにごとも頭、頭となっているように思います。
しかし頭、すなわち精神活動の元になっているのは「体」です。
したがって頭と体は切り離せません。
心を整えるにはまず「体」から整える。
体を整えるには「姿勢」や「呼吸」が大切。
東洋における健康法や修行にはこのような智慧が伝わっているのです。
流山市の鍼灸院 のざき鍼灸治療院