脳と自律神経④

東洋における健康法は「調身」「調息」「調心」を総合的に考えます。

すなわち
「身体」を整え
「呼吸」を整え
「心」を整える

この3つを総合的に整えるということです。

今日は「調息」について書きますね。

人間は1日に2万回呼吸をしていると言われています。
これらは「勝手に」自律神経がコントロールしてくれています。

自律神経は「自律」という位ですから「勝手に」働いています。
それは自分ではコントロールできないということです。
心拍数を自分の意志で上げたり、血圧を自分で上げ下げできないことを意味します。

しかし、自律神経で唯一自分でコントロールできるものが呼吸です。
呼吸に関しては自分の意志で早くしたり、遅くしたりできます。

浅くしたり深呼吸したりもできますよね。

自律神経系で唯一自分の意志でコントロールできる呼吸。
これを利用して心身の調整をするのが「調息」です。

数千年前にこんなことを考えていたなんで凄いですよね!

ちなみに仏教の経典にも呼吸についてのみ書かれたものがあるんですよ。

呼吸が浅いと交感神経が優位になります。
逆に深い呼吸ができれば副交感神経優位になります。

胸郭に柔軟性がないと深い呼吸ができず代償として首肩の筋肉が呼吸に参加します。
そうなることで首のこりが出現します。
首のこりができることで不安感が増すという研究もあります。
まさに心身一如ですね。

このように心身の健康をコントロールするための実践的な方法が東洋には存在します。
これからもそれらについてお伝えしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

流山市の鍼灸院 のざき鍼灸治療院