筋・筋膜にみられる過敏な部位
トリガーポイントは、筋肉や筋膜に生じる過敏な部位を捉える考え方です。押したり刺激したりしたときに、普段の症状に似た痛みが現れることがあります。
TRIGGER POINT GUIDE
定義、歴史、日本での研究、ツボとの関係、形成機序、治療、FAQまで。これまで当院が発信してきた7章の本文を、新サイトの中に引き継ぎました。
3-MINUTE GUIDE
長い解説を読む前に、当院がトリガーポイントをどのように捉え、施術へつなげているかを短くまとめます。
トリガーポイントは、筋肉や筋膜に生じる過敏な部位を捉える考え方です。押したり刺激したりしたときに、普段の症状に似た痛みが現れることがあります。
筋肉から生じた痛みが、離れた場所に感じられることがあります。これを関連痛と呼び、痛む場所だけでなく、関係する筋肉や動作を確認する理由になります。
問診、動作、触診、圧痛・関連痛、患者さんが感じる響き、施術前後の変化を組み合わせ、現在の症状に関係する可能性を個別に考えます。
手では届きにくい深部の筋肉へ鍼で直接刺激を届けられることが、トリガーポイント鍼療法の特徴です。刺激量は体調や感じ方に合わせて調整します。
ARCHIVED ORIGINAL / 7 CHAPTERS
2011年から公開してきた解説を、章ごとにそのままお読みいただけます。
ARCHIVED ORIGINAL
トリガーポイントという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
トリガーとは引き金という意味で、遠隔部に痛みを出現させるという事から名付けられたようです。
腰痛、肩こり、坐骨神経痛、膝痛などの症状には、筋・筋膜性疼痛やトリガーポイントが関係していることが多くあります。画像検査や診断名だけでは現在の痛みを十分に説明できない場合、筋肉や筋膜から症状を捉え直すことが、痛みの発生源を探る重要な手がかりになります。
私達の体の全身には筋肉が存在し、その筋肉は骨に付着しており、筋肉を収縮させることで骨を動かし運動しています。
したがって一日中筋肉は収縮されていますが、骨と筋肉では材質が異なるため継ぎ目(筋骨接合部と呼びます)では筋肉が収縮するたびに機械的なストレスがかかっています。
姿勢を維持するための静的・持続的な筋収縮、スポーツや仕事などでの繰り返し動作などで、特定の筋肉の付着部には常に刺激が加わっているのです。
中高年になれば長年の刺激が積み重なってきます。あるいは若くてもデスクワークやスポーツなどで過度の負荷が積み重なると、付着部に存在する「受容器」という細胞が刺激され興奮し、傷んできます。(感作と呼びます)
この感作された受容器をトリガーポイントと呼んでいます。
トリガーポイントは、腰痛や坐骨神経痛、関節痛など、さまざまな運動器の痛みに関係することがあります。椎間板ヘルニアや変形性関節症などの診断がある場合でも、現在の症状に筋・筋膜性疼痛がどのように関係しているかを個別に考えることが大切です。
一方トリガーポイントを鍼・注射・手技・道具などで刺激する治療を総称して、トリガーポイント治療と呼んでいます。
最近ではこれらを取り入れる医師も増えてきましたが、正確に症状に責任をもつトリガーポイントを刺激するには反復訓練が必要なのです。
また前述したように、メカニズムは不明ですが、トリガーポイントは遠隔部に痛みを放散させる事がしばしばあります。生理食塩水を筋肉内に注入すると、遠隔部に痛みが出現することなどで、この現象は確認されています。
この現象を「関連痛」と呼びます。運動器の痛みの半分程度で関連痛が生じているために、トリガーポイントを治療しようとしても、治療部位を正確に同定することができないことが多いのです。
正しく責任トリガーポイントを特定するには、解剖学的に悪くなりやすいところを熟知し、正確に触察するための訓練、刺激するための技術が必要です。また、患者が痛みを自覚するところが原因とは限らないので、痛くなる動作や姿勢の分析も必要です。
さらに責任トリガーポイントは深部に形成されることが多いので、深層部を刺激する技術(加圧方法、刺鍼法)と、道具(6〜9センチの鍼、マッサージツール)が必須となります。
ARCHIVED ORIGINAL
西洋における、筋骨格系の痛みに対する研究の歴史は古く、イギリスのカレッジホスピタル大学臨床研究部長である、Thomas Lewis卿による1938年の報告が、関連痛というものに対する草分け的な研究といえます。
その報告とは、筋肉に微量の食塩水を注入することにより、その部位だけでなく遠隔部へと痛みが放散するというものです。
そして、痛みの放散する部位は必ずしも通常の神経の走行、分節に沿ったものではないため「神経痛」ではなく、「関連痛」と呼ばれました。
また同大学のKellgrenは、高張食塩水を筋肉内へ注入することにより、その痛みが筋肉のみならず、他の構造物に感じることがあるとの報告をしました。
例えば、後頭部の筋肉へ注入した場合、いわゆる頭痛と同じような痛みが。また中間広筋という大腿部の筋肉に注入すると、膝関節の中へと痛みが生じました。
この報告は、様々な痛みの原因が、筋肉に由来しているのではないかということを示唆しているといえます。
さらにKellgrenは、このような関連痛を発生させる過敏なスポットがあり、そのスポットへ局所麻酔薬を注入することにより、痛みを取り除くことができると報告しました。このスポットが現在でいう「トリガーポイント」のことです。
その後、アメリカで長年、筋・筋膜痛の治療に当たっていた、医師であるTravellが1983年にSimonsとの共著で「筋筋膜性疼痛と機能障害・トリガーポイント・マニュアル」という書物を出版し、トリガーポイントについて体系を整えました。
現在もアメリカでは、トリガーポイントの研究が続けられ、トリガーポイント治療は医療で広く行われています。いっぽう日本において、鍼灸の技術を使ったトリガーポイント鍼療法の研究・臨床への応用が進められています。
ARCHIVED ORIGINAL
ヨーロッパ・アメリカで、痛みの神経生理学、筋肉の研究の発展などにより、トリガーポイントに関する研究がすすめられていました。その潮流の中で、日本においては、名古屋大学医学部の辻井洋一郎氏により、「トリガーポイントは筋硬結(筋拘縮)である」という概念が提唱されました。
そうした中で、1980年代半ばからトリガーポイントの基礎的な研究をおこなってきた、黒岩共一・関西鍼灸大学助教授を中心として、トリガーポイントに対する《鍼治療》の研究・臨床応用がすすめられました。耐久性のあるステンレス針の開発などとあいまって、鍼灸臨床に応用するための技術や考え方が検討されてきました。
私の臨床経験では、トリガーポイント鍼療法は、慢性的な運動器の痛みに対して重要な選択肢の一つです。特に、症状に関係する筋肉を見極め、手では届きにくい深部まで鍼で刺激できる点に、この施術の大きな意義があると考えています。
これからも、さらにこの技術を磨き、よりよい施術につなげられるよう研鑽していきたいと思っております。
そのような思いから、毎月大阪でおこなわれている、トリガーポイント研究会(現在のRexトリガーポイント研究会)のセミナーに現在も欠かさず参加し、技術の研鑽に励んでおります。
加えて、日本におけるトリガーポイント研究の草分けで、トリガーポイント鍼療法の第一人者である、関西医療大学の黒岩共一教授の臨床治療室で研修をさせていただいております。
黒岩流トリガーポイント鍼療法(KTP療法)は、毎年進化してきています。その進化していく、トリガーポイント鍼療法の技術の発展に取り残されないよう、常に最新・最良の技術を目指して、努力を続けていきたいと思っています。
ARCHIVED ORIGINAL
東洋医学、ことに鍼灸では経穴(いわゆるツボ)と、ツボを結ぶラインで気が流れるルートだと言われる経絡が、治療上大変重要な概念とされています。
とりわけ「ツボ」に関しては、診断における身体の反応点、また治療における効果的な刺激部位として、鍼灸にとってこれを抜きにしては語れないほど重要です。
その探求には数千年の歴史があり、各国や各流派により独自の理論が存在します。(中国、韓国、日本の間でツボの位置にいくつかの相違があり、それが統一されるという発表が最近なされました)
ツボの位置というのはある程度共通しているのですが、どのツボを治療に使うのか、また同じツボであっても、人により多少異なることもあります。
経験豊富な臨床家は、必ずしも教科書通りにツボを決めるのではなく、患者さんの身体の反応が現れる部位をツボとして使ったりしていました。
数多くのツボの中でも臨床的に重要で、効果的な刺激点として考えられているものに「阿是穴」というものがあります。「阿是」とは中国語で「あーっそれ!」という意味です。
この阿是穴とは鍼を刺したり、指で押したりすると「あーっそれ!」となるツボという意味で、真に痛い部位のことであり、原始的なトリガーポイントのことであったと推測されます。
そして元々ツボとは、この阿是穴のことを意味していたと思われます。
ツボのことを専門的には「兪穴」といいますが、兪は「それです」という意味なのです。ですから元々は、シンプルに本当に痛い場所を捜していたのでしょう。
段々と理論化されるに従って、「阿是穴=あーっそれ!」という本体から離れてしまったと思われます。
特に漢の時代(紀元前202年~紀元後220年)に完成したとされる、陰陽五行思想(一種の宗教思想)の影響により、経絡というものが精緻に理論化されました。
しかし精緻であるがゆえに、その理論に呪縛され、観念化された経絡による治療が主体となっていき、次第に阿是穴のことは、忘れ去られていきました。
捜し方が確立されないままに、但し本当に見つけられたら、すごい効果であるという記憶だけを残したまま・・・
その後、各国、各流派で、効果的な刺激点を捜すための物差し(治療点を決定するための診断基準)が探求されてきました。それらを詳細に見ると、それぞれトリガーポイントの一つの側面を示していることが多いのです。
例えば、良導絡という治療法があるのですが、この治療法は皮膚の通電抵抗を測定し、治療点を捜すという方法です。皮膚の通電抵抗が減弱している場所を治療点とするのですが、トリガーポイント形成局所にも交感神経緊張により、同じような現象がみられます。
また、その他の治療法でも、圧痛、硬結、結節、発汗、厥冷、陥下など多くの物差しが、トリガーポイントの一側面をあらわしていると考えられます。
しかし、それぞれがトリガーポイントの一側面をとらえてはいるものの、断片的であり、効果的な刺激点という実体を検索するための物差しとしては、不十分であると私は考えます。
また多くは口伝、経験によるもので、科学的視点や再現性に欠けているのではないでしょうか? このように、各流派で探求してきた、効果的な刺激点を統合する概念こそが「トリガーポイント」であると私は考えております。
ARCHIVED ORIGINAL
トリガーポイント形成のメカニズムには諸説あり、完全に解明されている訳ではありません。その中でも、現在最も有力とされている説は「受容器の感作説」です。
受容器というのは、様々な刺激や感覚を神経に伝える装置です。その装置が炎症や筋収縮などの刺激により過敏化(感作)され興奮することで、電気信号として痛みを神経に伝達するのです。
この受容器は非常に小さな、たんぱく質でできた構造物で、筋膜や腱、靭帯、骨膜などに存在します。受容器は、外傷などによる炎症や機械的刺激だけでなく、化学的刺激でも感作されます。
機械的刺激の主なものは筋収縮です。なかでも、同じ姿勢の保持やスポーツなどによる同じ動作の繰り返しでの、反復・継続される刺激で過敏化することがあります。
過敏化した受容器がすぐに修復されればいいのですが、加齢などにより修復力が低下したり、修復能力を超えるオーバーワークがあると、過敏化が持続することになります。
また、ベルトやカバンなどの圧迫による疎血でも、過敏化が持続したり、新たな感作構造が発生すると考えられています。この過敏化した受容器がトリガーポイントであるという説です。
トリガーポイントは、主に筋骨接合部、筋膜に発生します。そのため、筋を収縮させたり、伸張させると痛む「運動痛」が出現し、運動制限、関節可動域の低下などもみられます。
また「関連痛」は、遠隔部へと痛みを放散させることから、頭痛や歯痛、内臓器の痛みなど、一見筋肉とは関係なさそうな痛みまで発生させることがあるのです。
そして、トリガーポイント形成局所には、立毛や色素の沈着などの交感神経緊張現象がみられます。周辺の内臓器にも、交感神経緊張の影響を与えると推測されています。すなわち、交感神経が血管を収縮させることによる、内臓器の血流量低下や機能の低下です。
内臓器への影響はまだ証明はされていませんが、臨床的にはよく見られる現象であり、これからの研究が待たれるところです。
トリガーポイントが形成されると、その筋は交感神経が緊張するために、血管が収縮し、さらに血流が低下します。
そして局所だけでなく、脳が痛みを感じると中枢からも交感神経を興奮させる指令がでてしまうので、二重に血流が低下し、これが悪循環となります。
この状態が長く続くほど、筋の弱化が進行し、柔軟性の減少から関節の可動域も低下させます。
長期間にわたり可動域が制限されていると、実際に周囲の靭帯なども硬くなってしまい、いずれ不可逆性の関節の拘縮へと結びついていきます。
これら筋力の低下と関節可動域の低下は、日常生活の質の低下を招き、ひいては活動性も低下させます。また近隣の筋組織にも影響を与えるため、筋硬結が広範囲に広がり、やがてトリガーポイント化していきます。
そうなりますと、全身的に交感神経緊張状態に置かれるため、様々な不定愁訴が出現してきます。内臓機能の低下、ひいては免疫力の低下まで招く可能性も考えられるのです。
このような悪いサイクルを断ち切るためには、可及的速やかな除痛、すなわちトリガーポイントの不活性化、及び筋硬結の除去、血流の改善が必要となります。
(※現在有力な説に基づき、わかっている範囲での記述となります)前述したように、トリガーポイントとは、筋肉の中の硬くなった部分(筋硬結)にできるものです。当然筋肉の痛みを引き起こすのですが、それだけではなく、遠隔部へと痛みを放散することから、筋肉以外にも色々な症状の原因となっていると考えられます。
ARCHIVED ORIGINAL
近年、原因のはっきりしない痛みに、トリガーポイント注射が注目されています。ペインクリニックや整形外科でおこないます。局所麻酔薬をトリガーポイントへ直接筋肉注射するので、神経ブロック注射に比べ、患者の負担が少ないとされます。
しかしながら、様々な研究・報告から、トリガーポイントへの局所麻酔薬の注入は、必ずしも必要ではなく、注射針の刺入だけで十分である。筋肉内に局所麻酔薬を注入させることは、かえって生体への侵襲が強く、筋肉の性質を変化させるため、望ましくないとの見解も出てきました。
痛みを感じている場所と、その症状に関係する筋肉や発生源が、必ずしも一致するとは限りません。筋肉から生じた痛みが離れた場所に感じられる「関連痛」が起こることもあるため、痛む場所だけを施術するのではなく、問診、動作、触診、圧痛や関連痛などを組み合わせて判断します。
トリガーポイント鍼療法では、痛みを発している受容器を《責任トリガーポイント》と呼んでいます。関西医療大学の黒岩共一教授が、正確な責任トリガーポイント検索法を2000年頃に確立しました。
痛みを出す動作などから、原因として考えられる筋肉などを推測して、それらの組織の最も感作されやすい、「筋と骨」「腱と骨」「筋と腱」などの「異なる構造物の接合部分」及び「筋縁の最深部」に鍼を打っていくという方法です。
黒岩教授が率いるトリガーポイント研究会でおこなっている、責任トリガーポイント鍼療法では、《発生源認知》というものを最重要視します。
発生源認知とは、責任トリガーポイント=発痛部に鍼などが当たった時に生ずる、「私の痛い所はそこ!」「痛い所に鍼が当たった」「痛い所が刺激された」「あ!私の痛み」といった感覚です。
そこに鍼が当たった時は、まさに瞬間に「そこ!」「これ!」と感じることがあります。当院では、この反応を施術部位が普段の症状と関係しているかを考える手がかりの一つとし、問診、触診、動作、施術前後の変化と合わせて判断します。
痛みを感じている場所だけでなく、その症状に関係する筋肉や深部の過敏な部位を探り、鍼で直接刺激することが、トリガーポイント鍼療法の特徴です。
《責任トリガーポイント鍼療法》は、現代医学的疼痛治療や東洋医学的伝統鍼灸に対してパラダイムシフトを迫るものといえます。
ARCHIVED ORIGINAL
(A)形成されたトリガーポイントが刺激されることで痛みが発生します。刺激というのは主に筋収縮です。動きによる筋収縮は歩くと痛い、曲げると痛いなど動作による痛みを出します。姿勢維持に伴う筋収縮は立ってると痛い、座ってると痛いなど姿勢による痛みを出します。
また、トリガーポイントが形成された筋肉は収縮して硬くなるので、関節の可動域を制限したり、血行障害を起こします。トリガーポイントより末梢の部位が冷え性になることもあります。
(A)筋肉と骨の境目の付着部に形成されることが多く、筋線維を包む膜(筋外膜・筋周膜)にもできます。また腱や靭帯、関節包にも形成されることがあります。
(A)度重なる筋収縮の繰り返しにより負荷が積み重なり、受容器が過敏化されトリガーポイントとなります。ですから、たくさん使う筋肉の付着部にできます。
たくさん使う筋肉というのは、姿勢維持に使う筋肉です。また、スポーツなどの繰り返し動作により、特定の筋に負担がかかることでも、その筋肉に形成されます。その他、大きな怪我や手術の痕などに形成されることもあります。
(A)過敏になっている部位へ鍼や手技で刺激を加え、痛みや筋緊張の反応が変化することを目指します。その作用機序には、現在も十分に解明されていない部分があります。
(A)鍼治療が初めての方は、いちばん関心があり、不安のあることだと思います。まったく痛みを感じないとは申せませんが、刺激量を調節できる技量のある施術者ならば、無理に我慢していただくようなことはありません。ほとんどの方は「思ったより痛くなかった」とおっしゃいます。
またトリガーポイントに鍼が入ると、ズンと来る感覚があります。これも回数を重ねるごとに「痛気持ちいい」と感じる方が多いようです。それでも耐えられないという方には、苦痛を少なくすることもできます。
(A)トリガーポイントを除去しても、同じ場所に、またできることがあります。
それは、スポーツなどでの誤ったフォームや、偏った体の使い方などが原因と考えられます。例えば片側の手ばかり酷使する、デスクや椅子の高さが極端に合っていないなどです。
その他に、いつも同じ部分を圧迫する、ベルトをきつく締めている、重いカバンをいつも同じ側に掛ける、いつも同じ向きで寝ているなどです。何度施術を受けても、同じ部位が痛くなるという方は、以上述べたような事がないか、日常生活を点検してみて下さい。
筋肉にトリガーポイントができ、そのまま放置されていると、ある段階で痛みを発しなくなることもあるのではないかと考えています。痛みを発しない代わりに、萎縮して機能を果たさなくなっていると思われる症例が見受けられるのです。
筋肉が萎縮すると、どこかが機能を代替しなければならないので、別の筋肉に負担がかかります。その結果として、他の部分に第2のトリガーポイントができていくと考えられます。
元の萎縮している部分を何とかしない限り、痛みを感じている第2のトリガーポイントを除去しても、度々悪くなります。そういうケースもあるのではないか、というのが現段階での私の仮説です。
AUTHOR & DISCLOSURE
情報の区別:本文には旧サイトで公開した当時の記述と院長の臨床仮説が含まれます。現在の研究知見として確立した内容とは区別し、掲載当時の記録として保存しています。
施術について相談したい方へ