慢性痛に悩み、苦しんでいる方へ

のざき鍼灸治療院・院長の野崎真治です。こちらをお読みになっている方は、ひどい腰の痛みや坐骨神経痛、首・肩・背中の痛みやめまいで、色々な治療を受けられている方、膝・股関節の痛みなどで、なかなか改善がみられないという方が、数多くいらっしゃると思います。

多くの方は、整形外科を受診されているかもしれません。そのような方には、現代医学的に色々な診断がくだされていると思います。例えば椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、変形性膝関節症など。
そういった診断のもとに、薬や注射、牽引などの理学療法などをおこなっているが、改善しないという方もいらっしゃると思います。

改善が見られない事について、主治医の先生にお聞きになった方もいらっしゃるかもしれません。
先生からは、こう言われたのではないでしょうか? 「年だから仕方ない」、「手術したほうが良い」、「ヘルニアだから仕方ない」、「変形しているから」、あるいは「骨には異常はないから問題ない」、「レントゲンやMRIでは問題ないのに痛いのは原因不明」などなど。

痛みがあっても仕方ないのなら、我慢しているしかないと思われている方も、大勢いらっしゃるでしょう。あるいは、レントゲンやMRIで異常がないと言われても、現実に痛みがあるのだから何とかしてくれ、という方もいらっしゃるでしょう。

筋肉痛の話

腕立て伏せや山歩きなど運動をした後に出る、いわゆる「筋肉痛」はどなたでも経験があると思います。この筋肉痛は通常2〜3日で解消します。しかし血行が悪かったり、オーバーワークが過ぎたり、病気や加齢などで修復する力が低下していると、何カ月も何年も痛みが続く事があるのです。
たかが筋肉の痛みといっても、あなどることはできません。最大の痛みとされる出産時の痛みも、子宮の筋肉の収縮によるものなのですから。

こういった筋・筋膜(特に筋骨接合部)、腱、靭帯などが原因の痛みを筋・筋膜性疼痛症候群と呼んでいます。この筋肉のこわばりが原因で、膝の関節が曲がらなくなったり、手や足がしびれたりすることもよくあります。
これらが「関節の変形」「椎間板ヘルニア」として手術されていることも多いのです。このしこり、こわばりを鍼やマッサージでほぐしてやることで、関節の動きをよくしたり、痛みやしびれを解消するのが《トリガーポイント治療》です。

痛みの真の原因にトリガーポイント治療

当院では、筋・筋膜、腱、靭帯に形成される過敏化した受容器に対する治療(トリガーポイント治療)をおこなっています。おもに筋骨接合部にできる痛みの真の原因(責任トリガーポイント)に対し、鍼やマッサージでおこなう治療法です。
この治療法は、今まで触られることのなかった「痛みの真の原因」に対して、直接アプローチするものです。通常の整形外科的手法では効果のみられなかった、難治性の慢性痛に対して、劇的な効果があることもしばしばあります。

色々な治療を受けられても、なかなか改善のみられなかった方は、トリガーポイント鍼治療を受けてみる価値はあると思います。一度試してみることをおすすめします。
通常の整形外科的治療を、色々おこなって良くならない方、決して諦めないで下さい。そのような方でも、痛みの真の原因である筋肉に対して、的確な治療が受けられれば、改善する可能性は十分にあるのです。

最近の研究では、心理的な部分も慢性的な痛みに深く関わっていることが分かっています。痛みに対し、前向きに対処していくことが大切だと考えます。ストレッチや半身浴など、ご自分でできることはぜひやってみて下さい。

当院では、患者さんの刺激に対する感受性を大切にし、患者さんが楽に治療をうけていただくことを心がけております。治療において、痛みを無理にこらえていただいたり、強引に鍼治療をおすすめすることはございません。その方にとっての最適な刺激量を、患者さんと一緒に求めていきたいと思っております。