トリガーポイントについて解説します。

トリガーポイントとは

トリガーポイントという言葉を聞いたことがあるでしょうか? トリガーとは引き金という意味で、遠隔部に痛みを出現させるという事から名付けられたようです。耳慣れないので特別な物のように思うかもしれませんが、腰痛、肩こり、坐骨神経痛、膝痛などは実はほとんどがこのトリガーポイントによるもので、実際には大変身近なものです。しかし、現代医学では最近まで注目されておらず、このトリガーポイントによる痛みに様々な病名を付け、薬・注射・手術などの対処をしてきました。

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トリガーポイントの歴史

西洋における、筋骨格系の痛みに対する研究の歴史は古く、イギリスのカレッジホスピタル大学臨床研究部長である、Thomas Lewis卿による1938年の報告が、関連痛というものに対する草分け的な研究といえます。その報告とは、筋肉に微量の食塩水を注入することにより、その部位だけでなく遠隔部へと痛みが放散するというものです。そして、痛みの放散する部位は必ずしも通常の神経の走行、分節に沿ったものではないため「神経痛」ではなく、「関連痛」と呼ばれました。

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日本におけるトリガーポイント研究

ヨーロッパ・アメリカで、痛みの神経生理学、筋肉の研究の発展などにより、トリガーポイントに関する研究がすすめられていました。その潮流の中で、日本においては、名古屋大学医学部の辻井洋一郎氏により、「トリガーポイントは筋硬結(筋拘縮)である」という概念が提唱されました。そうした中で、1980年代半ばからトリガーポイントの基礎的な研究をおこなってきた、黒岩共一・関西鍼灸大学助教授を中心として、トリガーポイントに対する《鍼治療》の研究・臨床応用がすすめられました。

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ツボとトリガーポイントの関係

東洋医学、ことに鍼灸では経穴(いわゆるツボ)と、ツボを結ぶラインで気が流れるルートだと言われる経絡が、治療上大変重要な概念とされています。とりわけ「ツボ」に関しては、診断における身体の反応点、また治療における効果的な刺激部位として、鍼灸にとってこれを抜きにしては語れないほど重要です。その探求には数千年の歴史があり、各国や各流派により独自の理論が存在します。(中国、韓国、日本の間でツボの位置にいくつかの相違があり、それが統一されるという発表が最近なされました)

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トリガーポイント形成とその影響

トリガーポイント形成のメカニズムには諸説あり、完全に解明されている訳ではありません。その中でも、現在最も有力とされている説は「受容器の感作説」です。受容器というのは、様々な刺激や感覚を神経に伝える装置です。その装置が炎症や筋収縮などの刺激により過敏化(感作)され興奮することで、電気信号として痛みを神経に伝達するのです。この受容器は非常に小さな、たんぱく質でできた構造物で、筋膜や腱、靭帯、骨膜などに存在します。受容器は、外傷などによる炎症や機械的刺激だけでなく、化学的刺激でも感作されます。

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トリガーポイント治療

近年、原因のはっきりしない痛みに、トリガーポイント注射が注目されています。ペインクリニックや整形外科でおこないます。局所麻酔薬をトリガーポイントへ直接筋肉注射するので、神経ブロック注射に比べ、患者の負担が少ないとされます。しかしながら、様々な研究・報告から、トリガーポイントへの局所麻酔薬の注入は、必ずしも必要ではなく、注射針の刺入だけで十分である。筋肉内に局所麻酔薬を注入させることは、かえって生体への侵襲が強く、筋肉の性質を変化させるため、望ましくないとの見解も出てきました。

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トリガーポイントFAQ(よくある質問と答)

トリガーポイントができるとどうなるの? トリガーポイントはどこにできるの? トリガーポイントができてしまったらどうすればいいの? トリガーポイント鍼の治療は痛くないの? トリガーポイントを治療した後は再発しないの?

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