症例呈示3《左脚脱力感・しびれ》

52歳、男性、公務員。主な症状は、左脚全体が重だるく、力が入り難い。歩行時に違和感・脱力感がある。左腕にも同様の重だるさ、脱力感がある。

既往歴はとくにないが、毎日5kmのウォーキング、土日にはウォーキング10kmと3~4時間バイクに乗るのが習慣。2年くらい前から、だんだん疲れが取れなくなり、スリッパが脱げたり、爪先が上がらなくなってきた。最初は股関節が痛かったため、整体院で整体・ストレッチを受けていたが、症状は軽快せず。
歩く際に踵から地面に着けず、左脚全体を持ち上げて爪先から着くようになってきた。左腕の脱力感でバイクのクラッチ操作が困難。

平成26年5月19日、初診来院。所見では、すねから足の甲にかけて違和感、足底の痛み・痺れが認められた。歩行時に違和感・脱力感があり、椅子に座ったあとなどには痺れる。初回は中殿筋前部線維とすねに刺鍼、臀部と足の甲に響く感覚があり、置鍼をしたところ「なつかしい痛み」が再現された。
初回治療から、脚に力が入るようになって、筋肉に張りが戻ってきた。3回目以降は重だるさが、痛みに代わってきて、ふくらはぎ・足底の違和感・脱力感・痺れは顕著に消退した。
4回目からは、膝の可動域制限にトリガーポイントマッサージ、左腕の前腕も治療を施行。8回のトリガーポイント鍼治療で、左脚の重だるさと脱力感が著明に軽減、歩行の困難はなくなった。左腕の症状も著明に改善し、細かい動きができるようになった。予後は良好。
(※治療効果は人により異なります)