リオデジャネイロ五輪、馬術・障害飛越日本代表選手、福島大輔選手

福島大輔選手プロフィール

福島選手は10歳から、父が経営する佐倉ライディングクラブで乗馬と競走馬の育成を始めます。高校1年から3年までの間に国体3連覇を果たす成績を収めました。
高校2年のときは、全日本大障害選手権の全種目に完全優勝し、選手権優勝最年少記録を保持しています。高校3年の全日本ジュニア障害馬術大会ヤングライダー選手権でも、予選全種目と決勝の完全優勝を果たしました。

早くから注目を集めていた福島選手は、フランスのトップライダー、ジルドバランダ氏の元で馬術短期留学をします。そして、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは、馬術・障害飛越で日本代表に選出され出場しました。

しかし、そこまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。

腰痛との闘い

小学校4年から乗馬を始めた福島選手は、大学1年のとき右殿部に突っ張った痛みを感じるようになります。その後痛みが増したため、病院にてMRIを撮ったところ、L4-L5の椎間板ヘルニアと診断されたのです。診断を受けたとはいえ、生活に支障があるほどの痛みではなく、特に治療せず乗馬選手として生活を送っていました。
フランスで乗馬留学の後、2008年からはベルギーにて本格的な馬術留学を行うことになりました。ところが2009年、騎乗中に腰に激痛が走り、騎乗不能になってしまったのです。
翌年に世界選手権を控えていた事もあり、アントワープの病院でヘルニア摘出手術を受けることにしました。術後に腰痛は軽減しましたが、以前からの右殿部痛に変化はみられませんでした。

2010年の世界選手権出場後に帰国しました。その後2012年頃から徐々に腰の痛みが再発、練習量を調節して、なんとか凌いでいました。
2014年1月、猛烈な右下肢痛に襲われ、病院で神経根ブロックを行いました。しかし数時間後には元の状態に戻ってしまう状態です。リリカ、ロキソニン、ボルタレンを服用し静養していたところ、やや痛みが緩和して仕事に復帰することができました。

痛みはあったものの、薬を服用しながら選手活動を再開したのですが、6月上旬から再び痛みが強くなりはじめました。そこで勧められるままに、仙骨硬膜外ブロック等、各種ブロック注射を試みましたが、あまり効果は見られませんでした。
そして、6月下旬の試合中に激痛のため歩行困難となり、救急車で搬送される事態になったのです。

トリガーポイント治療と出合い、オリンピックに出場

今後の選手活動に不安を抱く中、再手術を勧められても、今までの経緯から踏切ることができません。なんとか手術以外の道はないかと、インターネットで情報を探しているうち、もしかしたら筋筋膜性疼痛ではないかと思うようになりました。
そこで、のざき鍼灸治療院に来院されました。トリガーポイント鍼治療とセルフケアにより、競技上の支障が全くなくなり、本来のパフォーマンスを発揮することができるようになりました。

椎間板ヘルニアの手術をしても痛みが治らず、神経ブロック注射や鎮痛剤もあまり効果がなかった福島選手。引退も考えたのですが、トリガーポイント治療に出合った事で長年の腰痛を改善することができました。幼い頃からの夢であった、五輪出場を果たす事ができたのです。
現在は自らのセルフケアとともに、定期的なメンテナンスに来院されています。
(※治療効果は人により異なります)

東京オリンピックに向けて、福島選手のメッセージ(テレビ東京)